マグマと溶岩、何が違う?

「溶岩」の液体感はとても分かる / 2022-08-09T00:00:00.000Z

「マグマ」という言葉と「溶岩」という言葉。この2つの言葉は火山を語る上で頻出のワードであることは異論をはさむ余地がないでしょう。ではこの2つはどのように違うのでしょうか。

実は明確な線引きがないので難しいのですが、大まかに言えば以下のようになります。

結論

  1. マグマは液体、溶岩は基本的に固体
  2. より正確に言えば、地中にあるか地表にあるか

詳しく

言葉の定義なので答えから書かざるを得ないのですが、基本的にマグマは地中に存在する溶岩は地上に存在するというものが一般的に言えるのではないかと思います。

「溶岩は基本的に固体」と書いたのは「溶岩流」という言葉がある通り、地表へと出たが液体として流れるものがあり、このような状態のものも「溶岩」と言われます。逆に言えばそのようなものを除けば、 例えカッチカチであろうが「溶岩」 と、マグマ由来のものは呼ばれうるということです。

一応英語でも

英語の「magma」の定義としてブリタニカを見てみましょう。

magma, molten or partially molten rock from which igneous rocks form. It usually consists of silicate liquid, although carbonate and sulfide melts occur as well. Magma migrates either at depth or to Earth’s surface and is ejected as lava.

一番最後の方に「Magma ... is ejected as lava」とある通り、表面へと出た時点で溶岩となることが分かります。なので英語を考慮に入れたとしても(?)、マグマは地中・溶岩は地上、ということが分かりますね。現代の風潮として英語と日本語を比較するだけで国際比較が成功したとみなされることも多いし。

関連リンク

最後に

次回のざっくりわかる火山シリーズ: 火成岩は「火山岩+深成岩」

この記事は一瞬で終わるので書くかどうか悩みましたが、一応混同してしまっていると面倒なので書きました。溶岩という言葉の液体感に悩んでいる人の助けになれば幸いです。

Writer

Osumi Akari

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