新宿西口駅の前にあるのはヨドバシカメラですが、もうちょっと先へと行くと東京都庁が存在します。
江戸時代にはそれなりに閑散としていた江戸郊外の場所(とはいえ「朱引」の内側には入っていた)は、明治時代になると様々な紆余曲折がありつつ淀橋浄水場が建設され、東京市民/東京都民へと清潔な水を提供した後に再開発の対象となり、丸の内から東京都庁が移転してきました。そのデザインや補修の手間について議論はあるものの、東京のシンボルの一つとして受け入れられているとは思います。
そんな東京都庁にそっくりな建物がシンガポールにあるらしいと聞いたので早速チケットをゲットし飛行機へ…、というわけにはいかないことからGoogleで検索しました。便利ですよね、Google。
東京都庁第一本庁舎にそっくりなシンガポールのビルは「UOB Plaza」という名前であり、シンガポールのいい感じのところに建っているとのこと。立地は日本で言うところの大手町みたいな印象のあるシンガポールの「ラッフルズ・プレイス」に所在するクソデカビルで、UOBというのはシンガポールに本社を置く大华银行(United Overseas Bank)のことですね。
ぱっと見はデザインをオマージュしたようにしか見えませんが、設計者は東京都庁の設計者である丹下健三さんであり、むしろこのようなデザインの本家本元というべきものでした。どっちにしろ存在感のあるポストモダニズムな物ですね。