特別展「かながわの大地」を見に行った

やっぱり「急行」は「隔駅停車」に名前を変えるべき / 2022-08-30T00:00:00.000Z

♪あなたはいま どの空を見ているの
♪虹の向こうの 遠い日を見ているの

この詩は「ロマンスをもう一度」という曲のものなのですが、どちらかといえばこのタイトルよりも小田急ロマンスカーのCMとして知られているでしょう。というわけでものすごく個人的な理由で生命の星・地球博物館へと行ってきました。

後半はただの早口なだけのクソオタクになるのですが許してください。

急行(速いとは言ってない)

とある小田急の駅の朝7時頃、「はこね」と名前の付くロマンスカーが入ってきました。ロマンスカーの特急料金は大まかに運賃とほぼ同額。露骨に東海道線への対抗意識が見える運賃設定であることから、新宿→小田原までと考えれば快適な旅が実現できるので、近くの駅へ移動して特急券売機へ…

…行かずに一本逃して「急行」といういかにも速そうな名前をしている電車に乗りました。特急料金を支払わないとここまで椅子が硬くなるのかと感動しながら座り、ふと路線図を見るとある疑問が湧き出ました。

停車駅多すぎない?

特に本厚木から新松田まで続いた各駅停車ゾーン。遠近分離というのは分かるのですが、種別名と速度が見合っていない屈辱を味わされました。小田原までわざわざ乗りとおすような客は、ロマンスカーでのんびり足を延ばしておいてほしいのでしょうか。

半分狭軌じゃん

小田急への文句はこの辺にして、「箱根登山線とはいえ狭軌じゃん。歴史的には箱根登山鉄道の路線なことは同意なんだけど、もはや完全に単線になった小田急線だよね??? 運賃別建てにしないでくれない???」と思いながら、追加で280円を払って入生田駅までたどり着きました。小田急本体への文句ではないのでセーフです。

かながわの大地

早速小田急グループへの文句を垂れ流してしまいましたが、駅から歩いて3分で「神奈川県立生命の星・地球博物館」へと到着しました。いわゆる「お盆休み」というシーズンに行ったのですが、周囲はちっちゃい子を連れた家族連ればかりでした。

コロナ対策もあって整列入場だったので、目測でどのような組み合わせの人々が博物館への入り口へ吸い込まれていくのかを観察してみました。その結果、私含めて56組中54組が親n人子供m人の組み合わせ、1組がおじいさん1人、そして残りが私という、ただの人間観察をしている不審者として入場拒否されかねないレベルの偏り具合でした。

とはいえそこまで不審者ムーブをしなかったおかげで(?)、普通に入場することが出来ました。生命の星博物館はいつ来ても大変素晴らしい展示をされていますが、今回訪れた理由の1つは 特別展「みどころ沢山!かながわの大地」 が開催されていたことです。ちょうど23区の西の方へ行く機会があったのでちょうどいい感じだったので行きました。

結論から書かせていただきたいのですが、特別展は

_人人人人人人人_
> 最っ…高… <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

…でした。

子連れの方々が来ることが多いであろう博物館でありながら、神奈川県全体を8エリアに分割し、それぞれのエリアについて分かりやすくかつ詳細な解説がなされていました。記事公開時点で特別展が続いているため詳細な記述は控えますが、神奈川県に縁があっても無くても歩いている世界がどのように形成されたのかについて気になる上、それについてかなり理解できる展示だったと思います。

ちなみにこの展示は「現代的な視点による神奈川県地質史の構築」という大真面目な研究報告(関連リンクにのっけてあります)を元にして作られています。展示解説本(800円なので2冊買った)を買いそびれた方や、今年の11月6日までに小田原へ来れそうに無い方へ大変おすすめです。

関連リンク

最後に

なんでこれが常設展示ではないのかと疑問に思うレベルの素晴らしい展示でした。とはいえ生命の星・地球博物館は常設展示も大変に良いと思うので、地学徒の皆様には強くおすすめしております。

Writer

Osumi Akari