アメリカ合衆国には連邦の武官組織が8個あるのですが、そのうちの一つに「宇宙軍」というものがあります。この組織は別に大統領がスターウォーズやスタートレックが好きだったから作ったという種のものではなく、宇宙空間へのアクセスや利用を妨げないようにするといった真面目な目的のある組織です。
さてそんな宇宙軍は9月20日に公式ソング「Semper Supra」を発表しました。2019年に宇宙軍が発足してから3年間経ってようやくできた曲で、タイトルはラテン語で「Always Above」という意味があり宇宙軍のモットーを端的に示した曲になっているはずです。
演奏を担当したアメリカ空軍の演奏隊長も「I went for it and I did what I thought was going to be the most exciting kind of sounds」とまで褒めている曲なので、ものすごくいい曲なんでしょう。というわけで聞いてみましょう。
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う~ん。ものすごく壊滅的な曲というわけではないのですが、宇宙軍感があるかというと微妙ですし、カッコいいかというとちょっと今一つという印象を受けます。GIGAZINEの記事に詳しいのですが、この曲の世間一般の評価もそこまで高いものではないと言わざるをいません。取り敢えず今のところ評判が下がっているのは基本的に英語圏だけなので、勝手に翻訳して日本語圏での評判をちょっとでも上げておきたいかなと思います。そんなことは微塵も思っていませんが。
歌詞
我ら防人 永遠を見張り
永遠へと進む この勇足
境無き宇宙へと 漕ぎ出す者よ
守らんこの宇宙を 我ら名高き宇宙軍
永遠(とわ)・宇宙(そら)をそれぞれ2回使うという語彙力の無さを見せるプレイをしていますがまあ許してください。一応気を付けた点を以下に箇条書きしておこうかなと思います。
- 原詩にある「guardian」は宇宙軍の兵士のことを指す言葉なので、日本語らしく「防人(さきもり)」としておきました。
- 「Warfighters」という謎の単語が存在しましたが、その後の「brave and true」とまとめて「勇足」としました。戦争戦士という謎の単語を生み出したくはなかったし。
- 起承転結らしい感じに原詩のニュアンスがなんとか残る感じでまとめてみました。原詩には「境無き宇宙へと 漕ぎ出す者よ」なんてフレーズは一切ないのですが。
最後に
というわけで誰も求めてないとは思いますが何とか翻訳してみました。ちなみに私はウクライナ国歌を翻訳したことがあるのですが、多分そっちの方がカッコいいという思いが翻訳を進めていくのに従って単調増加していきました。