琥珀発掘体験が出来る久慈琥珀博物館

タクシー代が高いこと以外は良かった / 2022-10-30T00:00:00.000Z

龍泉洞は極めて楽しいところだったのですが、さすがにこれだけで一日を過ごせるかというと微妙なところです。私にはJR東日本パスがあったので三陸鉄道を使い倒すことが出来たことから、三陸鉄道の北の終点である久慈の名産品たる「琥珀」について学ぼうかと考えました。

というわけで久慈駅から数キロメートル離れた場所にある「久慈琥珀博物館」を訪れたという記事です。

結論

  1. タクシーでアクセス
  2. 体験はリーズナブルで楽しい
  3. 展示もあり

アクセス

龍泉洞から久慈へのアクセス方法は割と明確で、一度岩泉小本駅へと戻りそこから三陸鉄道で終点の久慈に向かうというルートがあります。というより盛岡駅→二戸駅→久慈駅というルートも考えられますが、二戸駅から久慈駅を走る高速バスではJR東日本パスを使用出来ないので事実上岩泉小本→久慈ルートの一択です。

龍泉洞からのバスは非常に少ないので自ずとスケジュールが決まっていき、先述のルートで私は久慈駅へと降り立ちました。しかしながら久慈駅から久慈琥珀博物館へのアクセス方法は極めて少なく、ちょうど博物館から3キロメートル手前にあるバス停へ行くまでのバスすら無い時間帯についてしまいました。しょうがないのでタクシーを用いたのですが片道1980円というそれなりのお値段がしたので、もしこれから琥珀博物館へ訪れようとする方はご注意ください。

体験

久慈琥珀博物館が含まれる「Kuji Amber Land」では発掘体験を実施しています。これは事前に予約して1800円を払えば博物館入館券とセットで出来るもので、1時間という時間制限こそあるものの琥珀が出てくる露頭で琥珀探しを体験できるといったものです。

発掘体験場まで車で移動し、現地で

  • プラスチック皿
  • アイスピック
  • シャベル

の3点が渡されます。この3点を用いて地層の内部にある琥珀を見つけるといったものです。いかにもシャベルでガツガツ掘っていくという印象を持ってしまいがちですがそうではなく、まずアイスピックを地表に差し込み、てこのように表面を持ち上げた上でシャベルで表土を払い埋もれていた琥珀を探すことを繰り返す、といったものです。琥珀というのは当然ながらかつて樹木があった層に存在するため、表面が黒っぽく見える層においてその層の走向傾斜を意識しながら琥珀を探し続けました。

発掘体験で得られた琥珀

1時間で以上のように琥珀を見つけることが出来ました。あまり大きなものを見つけることは出来ませんでしたが、非常に満足感がありました。300グラムを超えたり学術的な価値を持ったりしている琥珀以外は持ち帰ることが出来るので、ありがたく持ち帰らせていただきました。

博物館

体験が終わった後はゆっくりと博物館を見学させていただきました。博物館は琥珀そのものと琥珀を加工したものに関する展示が2:3くらいで見られるもので、個人的には加工品は割とどうでもいいことから琥珀そのものに関する展示をメインに見させていただきました。

久慈の琥珀は中生代白亜紀に形成されたものであり、久慈層群玉川層から特に発見されるとのことです。いわゆる「虫入り琥珀」の中に入っている虫の中には珍しいものもあり、クジコハクトガマムシという新種が久慈で発見されたこともありました。また近くの層からはカメの化石も発見されており、琥珀にちなんだ名称がつけられたこともあったとのことです。さらに屋外にはかつて琥珀を採取していた坑道の展示がありました。大正時代に採取そのものは止まっていたものの、かつて地中から琥珀を採取していた光景が今でも見えてくるような気がしました。

またバルト海には新生代の琥珀がよく見られるのですが、その縁で久慈市とクライペダ市(メーメル、Von der Maas bis an die Memelと旧ドイツ国歌で歌われるメーメル川の河口に位置する都市)は姉妹都市提携を結んでいます。そのためか久慈琥珀博物館には「リトアニア館」という建物があり、リトアニアに関するスパークリングワインであったり工芸品であったりが販売されていました。日本唯一のリトアニアに関する物産館であるらしいので、リトアニアに興味のある方も行かれてはいかがでしょうか。

関連リンク

最後に

次回のおでかけ: 丹那断層公園で断層観察

隣にいた方が100グラムほどの大きな琥珀を採取されていたのでめちゃくちゃ羨ましかったですね。

あと旅行記を書きなれていないこともあって文章が無意味に冗長になってしまっている気がします。善処はしようと思いますが期待しないでください。

Writer

Osumi Akari