変換で出すUnicode収録文字

文字コード表を覚えれば、どんな文字も一瞬で / 2022-12-16T00:00:00.000Z

一般的に日本語を入力する手段として「インプットメソッド」と呼ばれるソフトウェアが使用されます。意識的にこれを使っている人がいないと思うので「なんだそれ」と感じた方も多いかと思いますが、要するにATOKやMS IMEやGoogle日本語入力のことです。音声に対応した文字を入力し、そのようなソフトウェアを用いて「変換」と呼ばれている行為を行うことで音声に対応している平仮名やカタカナ以外の文字を入力することが出来ます。

この方式は極めて利便性が高いのですが、読み方が分からなければその文字を入力することが出来ないという欠点があります。解決する方法としてその文字が書いてあるWebサイトなどからコピペを行ったり、IMEパッドを用いた手書き入力を行うといった方法があります。しかしながらこれは変換を用いた入力と比較して極めて、時間効率が悪いことが知られています。ただ、もしあなたが記憶能力が優れている場合これを改善する方法があり、それが今回紹介する文字コードを使用した変換方法です。どういったものなのかざっくりと見ていきましょう。

結論

  1. 半角英数入力以外で番号を入れる
  2. F5ボタンを押す

Unicode

コンピュータにおいて文字はどのように管理されているのでしょうか。コンピュータはABC順などを理解することが出来ません。そのため文字に番号(文字コード)を付けた上で、○○番の文字はこれ、△△番の文字はこれといった風に文字を割り当てるという方法を取っています。そのため私たちが普段何気なく入力したりコンピュータ上で読んでいたりする文字は、内部的に割り付けられている表を参照しているということになります。

当然ながらこの表(文字コード表)は事前に準備しておく必要があるのですが、この表には様々な種類があります。というのもアメリカやイギリスでコンピュータが発達してしまったがために、アルファベットを十分に扱うことが出来れば、コンピュータの本場においては文字コードを積極的に策定する必要が無く、本場でない場所においては地域ごとに文字コードを策定していたという経緯があることが一因としてあります。歴史的な理由から日本語だけでもEUC-JPやShift-JIS、ISO-2022-JPなどの様々な種類があり、いわゆる「文字化け」を起こす原因になっていました。そのため現在では「Uni」な「Code」であることを目指した「Unicode」というものが国際的に作られています。例えばU+0041には「A」という文字が割り当てられています。

理論上はフォントがあるかどうかは置いておいて、Unicodeに含まれている文字は全て使用することが出来ます。しかしながら前文に書かせていただいた通り、特に日本語や中国語などの漢字は直接入力する方法が無く、読み方が分からないと入力・使用することが極めて困難です。これを多少マシにする方法として、今回紹介させていただく文字コードを入力して変換する方法があります。

入力

検証のためにインストールを行うのが面倒だったのでMicrosoft IMEの方法しか示せませんがお許しください。結論で紹介させていただいた

  1. 半角英数入力以外で番号を入れる
  2. F5ボタンを押す

という方法で文字を入力してみましょう。

例として幽霊漢字として知られる「妛(U+599B)」を入力してみましょう。まずは「599B」と入力します。次にF5キーを押すと以下のように「妛」の文字を入力することが出来ます。

妛(U+599B)の入力方法

ちなみに普通の文字入力と同じ要領で、スペースキーを押すと「文字コード変換」というものが現れるため同様の入力方法を取ることは出来ますが、数字部分とアルファベット部分で分割されてしまうことがままあるので、F5キーを用いた方が便利でしょう。この画像は面倒だったのでTwitterのツイート入力欄を直撮りしたものをそのまま流しているだけなのですが割といい感じに出来ているかと思います。

この方法を用いることで、IMEパッドに齧りつきながら文字を入力することが減る機会が無いことはなさそうな雰囲気が出来ます。もし文字コードが分かっている文字を入力する機会があるのならば、より便利になりそうですね。

参考文献

最後に

前回の技術関係の記事: ハイパーテキストとマウスとNLS

コンピュータに対してそれなりの期間ふれあっているのですが、単純にこの入力方法は知らなかったので記事を立ててみました。この情報をくれた友人はさも当たり前かのように語っていたのですが、一般的な人類は文字面を把握していないという課題があることを知らないのではないかと思ってしまいました。役に立つことはあまりないと思うのですが、もしあなたが文字コード表を暗記している類の人類であるのならば活用してみてください。

Writer

Osumi Akari