昨日つくば市へ行く用事があったのですが、つくば駅前に本返却ロボットが走っている様子が見られました。どうやら5日間だけ行っていた実証実験であったようなので、記録のために記事にしていこうかと思います。
結論
- 2023年1月24日から5日間の実証実験
- 図書館へ返却する本を運んでくれるロボット
- 「動く返却ポスト」
実証実験
つくば駅へと降り立ち、ロケットとは反対側にある広場の方へ上がると以下の写真のようなロボットがヌルヌル動いていました。
つくばならば任意のロボットが闊歩していても不思議ではないと思っているのですが、取り敢えず何のロボットかと気になり近づいてみました。どうやら図書館が貸し出した本を受け取り返却するロボットとのことです。これで大まかな概要は掴めたので、筐体にデカデカと貼ってあったビラに掲載されているQRコードを読み込んでみましょう。そうするとつくば市の「つくば市立中央図書館で借りた本をロボットが返却します(Internet Archive)」というそのまますぎるタイトルを持ったページが表示されました。このロボットはセットされた複数の地点間を移動し、設定された地点へ到達するとそこで数分間停止するようになっているようです。本を返却したい図書館利用者は停止したロボットの返却口へと本を入れることによって、図書館に対して本を返却することが出来るというシステムのようです。
個人的には面白い取り組みだとは思いますが、実用性ははっきり言って微妙だし移動するメリットはあまり無くないか…と感じてしまいました。対象の図書館の蔵書ではない本やそもそも本ではないものといった、(故意もあり得る)異物の混入を防ぐという点から見ればこのような形は有用だとは思います。しかし利用者側から見ればわざわざロボットの現在地を調査した上でその場所へと赴く必要があり、固定された(?)返却ポストと比較してメリットが無いように思えてしまいました。実際に本を返却している方の姿は残念ながら見られなかったので、動いている様子の動画を貼ってこの記事を終わりにしたいかと思います。
Direct link of this video on YouTube
BGMをYouTubeのオーディオライブラリで見つけた「Peachy」という曲にしてみたのですが、まあまあうるさくなってしまいましたね。今後気を付けようと思います。
関連リンク
- 「つくば市立中央図書館で借りた本をロボットが返却します」つくば市、2023年1月13日。
- 「つくば市(茨城県)、つくば市立中央図書館で借りた本をロボットが返却するサービスの実証実験を実施」国立国会図書館、カレントアウェアネス-R、2023年1月20日。
最後に
- 前回の技術関係の記事: 「mozc-ut」の公開終了とその理由について
- 次回の技術関係の記事: CSS+JSで実装された3Dテトリス
スマホ片手に「写真と動画を撮って公開してもいいですか?」という不審者として通報されてもおかしくないレベルの発言をしたのですが、これに対して「あっ、いいですよ~」として下さった担当者の方ありがとうございました。ビビり散らしながらお聞きしたので、良い返事をいただけて安心しました。