ビャンの字を「2048」メソッドで組み上げる「2048iáng」

ビャンビャン麺の「𰻞」の文字 / 2023-02-05T00:00:00.000Z

麺類、美味しいですよね。私も(これは本当に)よく食べています。またパズルゲームはそれなりに好きです。というわけで今回はビャンの字を「2048」メソッドで組み上げてみるゲームであるところの「2048iáng」についてざっくり紹介していこうかと思います。

ビャン

中国生まれの麺類には多種多様なものがありますが、その一つにビャンビャン麺と呼ばれているものがあります。この麺は小麦粉と水、食塩をベースとして作られるシンプルな細長いもので、油と香辛料をベースとした味付けがなされて食されることで知られています。一応日本の生まれなので油と香辛料に対する耐性はそこまで高くはないのですが、ある程度までなら耐えられるので刀削麺などと同じく、選択肢として食べられる場所に来た際には毎回食べるかどうかを悩んでいます。大体そういった場所ではお替わり無制限ご飯が提供されている定食が存在するためそっちを選びがちなのですが、たま~に食べることがあります。それよりもビャンビャン麺はその表記で知られています。

biang

以上に書いてある漢字はビャンビャン麺の「ビャン」の部分を表現する際に使用されることのある、「𰻞」という漢字です。一目で読めないのもそうですが、50画以上あるこの漢字は書くことそして(長らくUnicodeに収録されてこなかったため)表示することすら困難なものです。ビャンビャン麺について言及したい際は、これを用いて「𰻝𰻝面」と表記することもあるらしいです。面白いですよね。

2048iáng

この面白いビャンビャン麺の「𰻞」の字を2048メソッドで組み立てるゲームが開発されました。その名も2048iángです。何言っているか分からないと思うので、 ゲームオーバー寸前の 画面を見て理解していただくとよいかと思います。

2048iang

矢印キーもしくはスワイプ動作で全体のブロックを動かし、動かした後にランダムで新たなブロックが一つ追加されるといったゲームです。2048と操作方法やルールは全くと言っていいほど同じなのですが、このゲームにおける相違点を挙げるとすればゴールが漢字「𰻞」であること、与えられるブロックが数字ではなく漢字の一部分であるというところです。

2048iángの難しいところとしては同じ色をしているからと言って必ずしもくっつくとは限らないというところでしょうか。オリジナルの2048ならば2のn乗というシンプルさこの上ないもので結合できるかどうかが定められていたのですが、このゲームにおいてはそうではなく漢字として成立するかで決まっています。そのため「𰻞」の字を見ながらでないとまともにプレイすることすら難しいです。まあ見ながらやったとしても、難しすぎてすぐにゲームオーバーするのは変わらないんですけどね。

ちなみにこのゲームはハルビン工程大学に所属されているHonoka55さんによって開発されたものです。「2048」のソースを基に開発されており、X11ライセンスで公開されています。ちょっとdiffを覗いてみたところオリジナルのアプローチを踏襲したシンプルな形とはいえ、引っ付かないブロックの設定が割と工夫されていたことに感動しました。それなりに面白いものだと思うので、暇な方は覗いて見るといいかもしれません。

関連リンク

最後に

次回の技術関係の記事: 「Web3.0の教科書」を読む

私の環境ですと「𰻞」の漢字がまともに表示されないのですが皆様の環境ではいかがでしょうか。ちなみにこの漢字は北京語には存在しなかった(いわゆる方言字)ため、梆梆麺という表記が用いられるらしいです。構成する部分が3つしかないので一瞬で終われそうで嬉しいですね。