楽曲生成AI「SongR」で遊ぶ

英語で歌詞を入力するといい感じに歌ってくれる / 2023-05-14T00:00:00.000Z

様々な分野においてAIというものが流行っています。昨日はGoogleが出したチャットAIである「Bard」で遊んでみましたが、本日はそれとはかなり趣が異なる「 SongR 」という、歌詞を入力するといい感じの曲を作り出しそれに伴って歌ってくれるAIを見つけました。というわけで遊んでいきましょう。

結論

  1. 英語で歌詞を入力するといい感じの曲を生成し、歌ってくれた動画を落とせる
  2. 分野と歌手を選べる
  3. 現状700文字まで

曲を作って歌ってくれる

日曜日なのでTwitterをグルグルしていると以下のような動画が目に留まりました。

堀江貴文さんの「野菜は食べたいから食べるの!」という発言を基にした動画であり、2020年の配信が今になって話題になっているというよく分からない状況なのですが、取り敢えず野菜は美味しいということが伝わってきます。

私が気になったのはこの曲を生成しているサービスです。動画内でデカデカとロゴが出ているSongRというサービスは、どうやら歌詞を入力するといい感じの曲を作ってくれるサービスのようです。というわけで触っていきましょう。

利用規約

SongRはサービスであるため利用規約というものが存在します。というわけで読んでいきましょう。トップページの下部にあるリンクを踏むとアクセスすることが可能です。ぱっと見そこまで厳しくないルールのように見えます。ありがたいですね。とはいえ完全に自由というわけではなく、

You may use the Content that is generated from SongR.AI online only, and solely for your personal, non-commercial use and you may download a copy of the Content solely for your personal, non-commercial use, provided you do not remove any trademark, copyright or other notice from such Content.

(参考訳)お客様はSongRで生成されたコンテンツについて、オンラインにおいてのみ、個人的かつ非商用目的でのみ使用可能であり、コンテンツ由来の商標・著作権・またはその他の通知を削除しない限りコンテンツのコピーを個人的な目的のためのみにダウンロードすることが可能です。

とのことです。すなわち、

  • オンライン上でのみ使用可能
  • 以下の条件がある
    • SongRの文字列などを削除しない
    • 商用で用いない
  • 個人的にのみ使える

ということでしょうか。ただこの記載の下部にある下に示す文章からは、これらを守る限りそれなりに自由に使えるような気がします。

You represent and warrant that you own or have sufficient rights, permissions, and licenses in and to all User Content, including without limitation, all text, images, video, audio, or written materials.

(参考訳)お客様はテキスト・画像・動画・音声及びこれらに限定されない全てのユーザーコンテンツについて、これを所有・許可・ライセンスを保有していることを表明し保証します。

というわけで、このルールを守りながらいい感じの曲をAIに作らせていこうかと思います。

曲を作らせる

SongRにおいて曲を作らせるには、英語のテキストが必要とされています。残念ながら私には英語の詩を作る能力が無いため、いい感じの英語のテキストを突っ込んで遊んでいこうかと思います。

私のお墓の前で

試しに「Do not stand at my grave and weep」というアメリカ生まれの詩を入れてみましょう。日本においては秋川雅史さんの「千の風になって」という曲として知られているこの詩は様々なバージョンがありますが、どのバージョンでも「死んだ私は様々な自然となって、この世界に存在し続けている」という表現が含まれているものです。というわけでSongRさんにはカフェで流れているような音楽にしてもらいましょう。

Do not stand at my grave and weep on Cafe

テキストは2004年に原作者が亡くなった際、British Timesに掲載されたものに拠りました。そのテキストを「Cafe」と書かれているところに入れてみましょう。画面に書かれている通り30秒ほど待つと曲の生成が完了し、その場で市長が出来る形で出力されます。試しに聞いてみましょう。

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原詩の雰囲気に合っているか…というと必ずしもそうではないと思いますが、きちんと意図された韻の踏み方が反映されているような気がします。自動生成された曲にありがちなのっぺりとした曲調を感じないと言ったら嘘になりますが、私の耳にとっては十分な曲に仕上がっているかと思います。

メリーさんの羊

割と上手くいったので次は日本でもお馴染み「メリーさんの羊」を曲にしてもらいましょう。日本語詞もすごくよく出来ていると思うのですが、取り敢えず今回SongRに食わせた英語詩を見てみましょう。

Mary had a little lamb
Little lamb, little lamb,
Mary had a little lamb
Its fleece was white as snow.

Ev'rywhere that Mary went,
Mary went, Mary went,
Ev'rywhere that Mary went,
The Lamb was sure to go.

She followed her to school one day,
School one day, school one day,
She followed her to school one day,
Which was against the rule.

It made the children laugh and play,
Laugh and play, laugh and play,
It made the children laugh and play,
She saw that lamb at school.

"Why does the lamb love Mary so?"
Mary so, Mary so,
"Why does the lamb love Mary so?"
The eager children smiled.

"Mary smiled her lamb, you know."
Lamb, you know, lamb, you know,
"Mary smiled her lamb, you know."
The teacher's joyful smile.

こう見ると繰り返しの部分が極めて多いと言えるでしょう。SongRはこのように繰り返しが異様に多数ある詩をどのようにして解釈してピアノロックにしたのかを聞いてみましょう。

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個人的には繰り返しのところを上手く読み込めず、詩としての形が崩れたようなものが出力されるのではないかと思っていました。ところがきちんと認識してくれたのか詩のリズムを屑さな形での曲が生成されていました。嬉しいですね。

RIFFIT

ちなみにSongRの運営会社はRIFFITという名前のサービスも提供しているらしいのですが、このテキストは以下のYouTuberが紹介している通りSongRに非常に似取ったサービスであると言えます。

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REFFITの方もv1.9.1においてSynthesizer Vに対応しているところから事実上の兄弟サービスと言えるでしょう。なぜSongRを別サービスとしてリリースしたのかはあまり分かりませんが、SongRの進化を見守る際にはREFFITも見てみるといいかもしれません。

関連リンク

最後に

かなりめちゃくちゃなことをさせているのですが、それでもきちんと聞けるような曲を生成されていて良いサービスだと感じました。アカウントを作らずとも遊べるのは楽しいですね。

Writer

Osumi Akari