1つのアカウントは1日に600ツイートしか得られないようになる

ヘビーユーザーほどTwitterを脱出したくなる / 2023-07-02T00:00:00.000Z

Twitterのサービスは最近不安定な傾向にあります。例えば他のSNSの宣伝を急に禁止しようとして撤回したり雑にAPIを遮断した結果「ツイート送信の1日の制限回数を超えています」という謎エラーを吐いたりしたことが挙げられます。このような状況の中においてもTwitterの根本的なサービスである、ツイートをしそれを見ることが出来るという機能は何とか維持されていました。

この文章が過去形であることから分かる通り、それすらも制限されたのですが…。

結論

  1. スクレイピング対策(?)により1つのアカウントが1日に取得できるツイート数を大幅に制限
  2. 徐々に緩和されつつある

ツイートを読ませない。Twitter。

6月末頃、唐突にTwitterは非ログインユーザーによるツイートの表示を出来ないようにしてしまいました。これですら意味が分からないのですが、一応はログインすればツイートを読むことは出来ていました。ところが日本時間7月2日の深夜、水星の魔女の最終回に向けて徐々に盛り上がる中、突然ツイートが出来なくなってしまう人々が大量に出てきました。普通にTwitterをしていたならば何の前触れもなく

申し訳ありませんが、制限に達しました。しばらくしてから、再度お試しください。

というエラーメッセージが出現し、ツイートを読むことが出来なくなるという事象がポロポロと出てきた感じです。といっても不安定な状況が続くTwitterにおいて、もはや不思議でも何でもないレベルのエラーなので、API関連を雑に整理したことによる一時的な問題の発生だと思われていました。

ところが前CEOのイーロン・マスク氏は後ろに示す通り「データスクレイビング対策で一日に600件しかツイートを読めないようにしたねん。あくまで一時的な措置だからね!」という趣旨のツイートを事後報告の形でされました。このような全ユーザーに極めて強い影響を及ぼすレベルの変更は広告欄を乗っ取ってでもお知らせするべきだと思うのですが、どうやら前CEO氏は自分のTwitterアカウントへログインをしたとしてもツイートを読めない人がいること、前CEOのアカウントにそんな重要なお知らせが置いてあることという極めて些細な問題に考えが及ばなかったようです。アメリカの独立記念日(7月4日)前の土日という、どう考えてもエンジニアが不足しそうな時期にこのような変更を行っている時点でまあ…という感じではあるのですが。

とはいってもイーロン・マスクは人間であるようなので、自分でTwitterを使ってみるとすぐにレートリミットに達してしまいTwitterが使い物にならなくなるということに気づいたようで、段階的にリミットを緩和し続けているようです。当然ながら本質的な問題は何も解決されておらず、ついでにTweetDeckの旧バージョン(新バージョンはいつまでたってもPreviewですが)が使い物にならなくなったり、Misskey-ioに異常な数のユーザーが流入したりしていますが、一時的な措置なのでそのうちどうにかなるでしょう。知らんけど。

前CEO様のありがたいツイート群

追記: 800ツイートに緩和した模様です。

追記: 1000ツイートに緩和したようです。

関連リンク

最後に

イーロン・マスク、何を考えているのかが見えないなあという感想しかありません。なんかもう…もう…という気持ちです。まとめるのもしんどいのでこのまま流します。

Writer

Osumi Akari