15日より大問ごと(大問1・大問2・大問3・大問4・大問5)に分けて2024年共通テストの基礎無し地学の解説をしてきました。この記事ではそれらのまとめとそれらに関したことについて書いていこうかと思います。
結論
- 昨年度とは大きな変化なし(ジオくんを除いて)
- 面白く変化させようとしている気概は感じる
総評
昨年度はジオくんが登場しましたが、今回は登場しませんでした。それ以外について大きな傾向の変化は無かったと言えますが、全体的に易化したと感じます。頭を悩ますというよりはきちっと勉強して思考すれば解けるような優しさを昨年度よりも強く感じました。受験生にとってはいい話ですね。
他に挙げられる点としては全体的に「得られた情報から何かを導き出す」といったタイプの問題が目立ちました。大問1のスタート3連続に代表されるような、難しい問題ではないのですが、単なる知識問題ではないものが多いと感じました。この問題の傾向は良いものと思います。ただ単純すぎる問題が多く、大問5の問5のような、直接的ではなく頭を捻らすタイプの問題を増やしていけばより解きがいのある問題になるかと思います。
正答表
大問 | 問の番号 | 問題タイトル | 問題番号 | 正答 |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | 傾きを見る | 1 | 3 |
1 | 2 | 線を伸ばす | 2 | 2 |
1 | 3 | 破線の続きを描く | 3 | 3 |
1 | 4 | 夏冬で変わる海洋の表層 | 4 | 3 |
1 | 5 | 簡単な地質図を書く | 5 | 5 |
2 | 1 | 氷が無くなった後のアイソスタシー | 6 | 1 |
2 | 2 | もし地磁気が反対になったら | 7 | 2 |
2 | 3 | 沈み込み帯と火山フロント | 8 | 4 |
2 | 4 | 横ずれ断層の押し引き | 9 | 1 |
3 | 1 | 鉱物をグループに | 10 | 3 |
3 | 2 | ねっとりマグマ | 11 | 5 |
3 | 3 | 状態図と実際 | 12 | 4 |
3 | 4 | 第四紀の環境を化石から | 13 | 3 |
3 | 5 | 表と日本語を読み取る | 14 | 3 |
3 | 6 | 褶曲のある地質図を読み取る | 15-16 | 2-6 |
4 | 1 | 水銀柱の問題 | 17 | 3 |
4 | 2 | 大気を暖める層 | 18 | 2 |
4 | 3 | 水滴の核として適当なもの | 19 | 4 |
4 | 4 | 飽和水蒸気圧と過冷却 | 20 | 1 |
4 | 5 | 黒潮が速くなる理由 | 21 | 1 |
4 | 6 | 黒潮を綺麗にカット | 22 | 1 |
5 | 1 | 地球から外惑星を見る | 23 | 4 |
5 | 2 | 観測だけから分かること | 24 | 3 |
5 | 3 | 火星と木星 | 25 | 5 |
5 | 4 | 主系列星の辿る道 | 26 | 2 |
5 | 5 | HR図にプロット | 27 | 3 |
関連リンク
最後に
今年度も昨年度のものに続いて基礎無し地学の解説を書いてみました。正直閲覧数でいえば散布図だけを見て相関関数を当てるゲームの方が多いのでちょっと寂しいですが、それでも数少ない地学受験者の役に立てば良いと思って書いています。今後も余裕を見つけてざっくり分かる地学シリーズを書いていこうかと思いますので、よろしくお願いいたします。