共テ2024年基礎無し地学について

全体のまとめ / 2024-01-20T00:00:00.000Z

15日より大問ごと(大問1大問2大問3大問4大問5)に分けて2024年共通テストの基礎無し地学の解説をしてきました。この記事ではそれらのまとめとそれらに関したことについて書いていこうかと思います。

結論

  1. 昨年度とは大きな変化なし(ジオくんを除いて)
  2. 面白く変化させようとしている気概は感じる

総評

昨年度はジオくんが登場しましたが、今回は登場しませんでした。それ以外について大きな傾向の変化は無かったと言えますが、全体的に易化したと感じます。頭を悩ますというよりはきちっと勉強して思考すれば解けるような優しさを昨年度よりも強く感じました。受験生にとってはいい話ですね。

他に挙げられる点としては全体的に「得られた情報から何かを導き出す」といったタイプの問題が目立ちました。大問1のスタート3連続に代表されるような、難しい問題ではないのですが、単なる知識問題ではないものが多いと感じました。この問題の傾向は良いものと思います。ただ単純すぎる問題が多く、大問5の問5のような、直接的ではなく頭を捻らすタイプの問題を増やしていけばより解きがいのある問題になるかと思います。

正答表

大問問の番号問題タイトル問題番号正答
11傾きを見る13
12線を伸ばす22
13破線の続きを描く33
14夏冬で変わる海洋の表層43
15簡単な地質図を書く55
21氷が無くなった後のアイソスタシー61
22もし地磁気が反対になったら72
23沈み込み帯と火山フロント84
24横ずれ断層の押し引き91
31鉱物をグループに103
32ねっとりマグマ115
33状態図と実際124
34第四紀の環境を化石から133
35表と日本語を読み取る143
36褶曲のある地質図を読み取る15-162-6
41水銀柱の問題173
42大気を暖める層182
43水滴の核として適当なもの194
44飽和水蒸気圧と過冷却201
45黒潮が速くなる理由211
46黒潮を綺麗にカット221
51地球から外惑星を見る234
52観測だけから分かること243
53火星と木星255
54主系列星の辿る道262
55HR図にプロット273

関連リンク

最後に

今年度も昨年度のものに続いて基礎無し地学の解説を書いてみました。正直閲覧数でいえば散布図だけを見て相関関数を当てるゲームの方が多いのでちょっと寂しいですが、それでも数少ない地学受験者の役に立てば良いと思って書いています。今後も余裕を見つけてざっくり分かる地学シリーズを書いていこうかと思いますので、よろしくお願いいたします。