「三角州」から一般的にイメージされる円弧状三角州

名前の割に三角州感がある / 2022-12-29T00:00:00.000Z

円弧状三角州という言葉を聞いた際、「円なのか三角なのかよく分からない!」と思った方々も多いはずです。結論から言えば円弧の形状を持つ三角州です。よく分からないと思うのでざっくりと説明していこうかと思います。

結論

  1. 海岸線が円弧状
  2. 「三角州」といった時に思い描かれるものに近い

円弧状三角州

三角州というのはその形状から名付けられているものですが、円弧状三角州も形状から名付けられたものです。以下の図の一番左のものが円弧状三角州を示すものです。

3種類の三角州

薄々分かっているかと思いますが「円弧状」という言葉それ自体は海岸線の形状から来ています。鳥趾状三角州などの極端な例を見ると感覚的につかみやすいかと思いますが、上流からそれなりの量の砕屑物が供給されていることと海による侵食作用がある程度バランスを持っている際に成長していきます。

有名なものとして以下のものが挙げられます。


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これはナイル川の河口で「エジプトはナイルの賜物」という言葉がある通り、エジプトはこの三角州(ナイルデルタ)で栄華を極めていました。「円弧状」という言葉にぴったりな形状をしていますね。日本国内ですとこのようなものがあります。

これは広島県広島市の地図です。ある程度埋め立てが進んでいるので若干分かりづらいですが、上流部から十分な土砂の供給があるものの、過剰と言えるほど供給はなされていないため円弧状三角州が形成されています。

最後に

次回のざっくりわかる堆積システムシリーズ: 鳥のつま先みたいな鳥趾状三角州

三角州の記事を出した際に1日+5時間遅れてしまっていたので、その遅れを取り戻すべく頑張った結果、25時代にギリギリ滑り込みました。 なので中身がない

Writer

Osumi Akari